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4. 否定文と否定表現

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否定文

通常の否定文を作成するためにはpaを使用する. この語は,文章に付属することで否定文を作る. "I have a table."はSFGPLではmi ga so fa 'table'である. この文の全体を否定し,否定文の"I don't have a table."という意味にする場合,SFGPLでは次のように表現できる.

pa mi ga so fa 'table'

動詞の否定

SFGPLでは,文章全体を否定する以外に動詞だけを否定することもできる. 文章全体を否定する場合と動詞だけを否定する場合は,意味が異なる場合がある. 特に英語などの衛星枠付け言語では,それぞれの意味の解釈が異なる場合がある.

例えば,次のように"I don't make a table."という場合は,文全体の否定と動詞のみの否定の意味がほとんど同義である.

文全体 pa te ga sa 'make' fa 'table'
動詞のみ te ga pa sa 'make' fa 'table'

また,次のように"I didn't run to my school."では,文全体の否定と動詞のみの否定の意味が異なる.

文全体 di pa ta ga na sa 'run' li pun mu ga so san fa 'school'
動詞のみ di ta ga na pa sa 'run' li pun mu ga so san fa 'school'

文章全体の否定の場合では,「私は学校に走って行った」以外の事象すべてを表している, つまり,「私は学校に歩いて行った」や「私は学校に行かなかった」などの意味も含意している.

しかし,動詞のみの否定の場合では,「私は学校に行く」事象の中で「走る」以外の行動をしたという意味になる. つまり,「私は学校に歩いて行った」などの他の手段である場合は含意するが,「私は学校に行かなかった」は含意しない.

一方で日本語などの動詞枠付け言語では,「走って行く」などの複合動詞によって表現するため,このような意味の差異がなくなる傾向がある. このときの「走って行く」という複合動詞では,英語と違い「走る」という動作の手法と「行く」という動作の結果が含まれている.

修飾語の否定形

ある修飾語において,keを付けることによって,その修飾語の対義語を表すことができる.

例えば,"big"という意味のwanに対する対義語の"small"を表す場合,ke wanとすることで表すことができる.

"My table is small."をSFGPLで表すと次のようになる.

me mi ga so san fa 'table' so ke wan

単語集

English SFGPL
I ga
table fa 'table'
make sa 'make'
run sa 'run'
my school mu ga so san fa 'school'
big wan