通常の否定文を作成するためにはpa
を使用する.
この語は,文章に付属することで否定文を作る.
"I have a table."はSFGPLではmi ga so fa 'table'
である.
この文の全体を否定し,否定文の"I don't have a table."という意味にする場合,SFGPLでは次のように表現できる.
pa mi ga so fa 'table'
SFGPLでは,文章全体を否定する以外に動詞だけを否定することもできる. 文章全体を否定する場合と動詞だけを否定する場合は,意味が異なる場合がある. 特に英語などの衛星枠付け言語では,それぞれの意味の解釈が異なる場合がある.
例えば,次のように"I don't make a table."という場合は,文全体の否定と動詞のみの否定の意味がほとんど同義である.
文全体 | pa te ga sa 'make' fa 'table' |
動詞のみ | te ga pa sa 'make' fa 'table' |
また,次のように"I didn't run to my school."では,文全体の否定と動詞のみの否定の意味が異なる.
文全体 | di pa ta ga na sa 'run' li pun mu ga so san fa 'school' |
動詞のみ | di ta ga na pa sa 'run' li pun mu ga so san fa 'school' |
文章全体の否定の場合では,「私は学校に走って行った」以外の事象すべてを表している, つまり,「私は学校に歩いて行った」や「私は学校に行かなかった」などの意味も含意している.
しかし,動詞のみの否定の場合では,「私は学校に行く」事象の中で「走る」以外の行動をしたという意味になる. つまり,「私は学校に歩いて行った」などの他の手段である場合は含意するが,「私は学校に行かなかった」は含意しない.
一方で日本語などの動詞枠付け言語では,「走って行く」などの複合動詞によって表現するため,このような意味の差異がなくなる傾向がある. このときの「走って行く」という複合動詞では,英語と違い「走る」という動作の手法と「行く」という動作の結果が含まれている.
ある修飾語において,ke
を付けることによって,その修飾語の対義語を表すことができる.
例えば,"big"という意味のwan
に対する対義語の"small"を表す場合,ke wan
とすることで表すことができる.
"My table is small."をSFGPLで表すと次のようになる.
me mi ga so san fa 'table' so ke wan
English | SFGPL |
---|---|
I | ga |
table | fa 'table' |
make | sa 'make' |
run | sa 'run' |
my school | mu ga so san fa 'school' |
big | wan |