SFGPLでは,文を構成するためには,必ず文型を決定する機能語が文の先頭に付属する. SFGPLでは以下の表のような文型が存在し,それらの文の組み合わせにより,文自体が構成される.また,単語の修飾なども行われる.
単語 | 関数 | 引数 | 補足 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | S V | ta | Noun.do | S,V | |
2 | S V C | ma | Noun.eq | S,V,C | Cが名詞 |
2 | S V C | me | Noun.haveP | S,V,C | Cが修飾語 |
3 | S V O | te | Noun.doT | S,V,O | |
4 | S V O1 O2 | ti | Noun.give | S,V,O1,O2 | |
5 | S V O C | tu | Noun.makeN | S,V,O,C | Cが名詞 |
5 | S V O C | to | Noun.makeM | S,V,O,C | Cが修飾語 |
- | A has B | mi | Noun.have | A,V,B | AがBを所有している |
- | A belongs to B | mu | Noun.belong | A,V,B | AがBに所属している |
- | A is more B than C | mo | Noun.gt | A,V,B,C | AがCよりBである |
- | According to C, A V B | moa | Noun.hearSay | A,V,B,C | Bという内容をCという 情報源から,AはFする |
Noun.do ta
では,特に,英語の第一文型と同じ形のSが主語,Vが動詞で,主語が何かの動作をするという.単純な文章を表すことができる.
"I run."をSFGPLで表すには,次のようになる.
ta ga sa 'run'
Noun.eq ma
では,特に,英語の第二文型である"S is C"に相当し,その中でも,補語Cが名詞であるものを表す表すことができる.
また,この構文ではSとCが等価であることも示している.
Vが英語でbe動詞に相当する場合,動詞としてso
を使用する.
"This is a table."をSFGPLで表すには,次のようになる.
ma gu so fa 'table'
"You become a teacher."をSFGPLで表すには,次のようになる.
ma ge sa 'become' fa 'teacher'
Noun.haveP me
では,特に,英語の第二文型である"S is C"に相当し,その中でも,補語Cが修飾語であるものを表すことができる.
また,この構文ではSがCという性質や状態であるということを表す.
Vが英語でbe動詞に相当する場合,動詞としてso
を使用する.
"The table is red."をSFGPLで表すには,次のようになる.
me fa 'table' so la 'red'
"You look sad."をSFGPLで表すには,次のようになる.
me ge sa 'look' la 'sad'
Noun.doT te
では,特に,英語の第三文型に相当し,Sが主語,Vが動詞,Oが目的語である.
"I study English."をSFGPLで表すには,次のようになる.
te ga sa 'study' fa 'English'
Noun.give ti
では,特に,英語の第四文型に相当し,Sが主語,Vが動詞,O1とO2が目的語である.特に,この構文では,SがO1にO2をVするという意味となる.
Vが英語で"give"に相当する場合,動詞としてso
を使用する.
"I give you a table."をSFGPLで表すには,次のようになる.
ti ga so ge fa 'table'
Noun.makeN tu
とNoun.makeM to
では,特に,英語の第五文型に相当し,Sが主語,Vが動詞,Oが目的語,Cが補語である.
Noun.makeNはCが名詞,Noun.makeMはCが修飾語のときに使用する.
この構文では"SがOをCにさせる"という意味になる.
Vが英語で"make"に相当する場合,動詞としてso
を使用する.
"I make you a teacher."をSFGPLで表すには,次のようになる.
tu ga so ge fa 'teacher'
"I make you sad."をSFGPLで表すには,次のようになる.
to ga so ge la 'sad'
Noun.have mi
は"AがBを所有している"という意味になる.
Vが英語で"have"に相当する場合,動詞としてso
を使用する.
"I have a table."をSFGPLで表すには,次のようになる.
mi ga so fa 'table'
Noun.belong mu
は"AがBに所属している"という意味になる.
Vが英語で"belong to"に相当する場合,動詞としてso
を使用する.
"I belong to a school."をSFGPLで表すには,次のようになる.
mu ga so fa 'school'
Noun.gt mo
は"AはCよりBである"という意味になる.
このときAとBが比較対象の名詞,Cは修飾語である.
Vが英語でbe動詞に相当する場合,動詞としてso
を使用する.
"The bed is bigger than yours."をSFGPLで表すには,次のようになる.
mo fa 'bed' so wan sen ge
Noun.hearSay moa
は"Bという内容をCという情報源から,AはVする"という意味になる.
このとき,Aは情報を受け取った人や物,Vは動詞,Bは情報の内容,Cは情報源の人や物である.
Vが英語でhear,sayやseeなどの伝聞に関する動詞に相当する場合,動詞としてso
を使用する.
"According to the book, I saw that Japan is located in East Asia."をSFGPLで表すには,次のようになる.
di moa ga so ta fa 'Japan' na ne sa 'locate' li fun pun me fa 'Asia' so la 'east' fa 'book'
SFGPLでは名詞の修飾を行う際に,これらの文構造を使用する. また,文が生成されたとき,その全体は名詞となり,それを別の文に埋め込むことができる.
"Your table is red."をSFGPLで表すには,次のようになる.
me mi ge so fa 'table' so la 'red'
このように"You have table"であるmi ge so fa 'table'
が主語となり,そのテーブルが赤いla 'red'
ということが説明できる.
また,同等の意味である,"You have red table."は次のように表すことができる.
mi ge so me fa 'table' so la 'red'
特に文中で主語以外の単語を強調したい場合には,強調形 san
を使用する事もできる.
"Your table is red."のtableを強調形にするためには次のようにする.
me mi ge so san fa 'table' so la 'red'
English | SFGPL |
---|---|
I | ga |
run | sa 'run' |
this | gu |
table | fa 'table' |
red | la 'red' |
you | ge |
become | sa 'become' |
teacher | fa 'teacher' |
look | sa 'look' |
sad | la 'sad' |
study | sa 'study' |
English | fa 'English' |
school | fa 'school' |
bed | fa 'bed' |
big | wan |
yours | sen ge |
book | fa 'book' |
Japan | fa 'Japan' |
in East Asia | li fun pun me fa 'Asia' so la 'east' |