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PipelineModule

Naohisa Sakamoto edited this page Mar 25, 2017 · 2 revisions

6.1 モジュール

一般的に、可視化パイプラインを構成する処理ステップは、フィルタリング、マッピング、レンダリングの三つの処理に分類されます。そして、それらを部品(モジュール)としてつなぎ合わせることによってさまざまな可視化処理を実現することができます。

6.1.1 フィルタリング

フィルタリングは、データの削減など可視化対象となるデータの変換を行う処理です。ポリゴンオブジェクトの概形を大きく損なうことなくポリゴン数を削減するポリゴンリダクション処理といった「幾何オブジェクトから幾何オブジェクトへの変換処理」や、非構造格子型ボリュームオブジェクトから構造格子型ボリュームオブジェクトへの変換といった「ボリュームオブジェクトからボリュームオブジェクトへの変換処理」を行います。

6.1.2 マッピング

マッピングは、ボリュームオブジェクトに対して色情報を割り当て、幾何オブジェクトに変換する処理です。色情報の割り当てには、伝達関数を利用します。つまり、マッピング処理は、伝達関数を利用した「ボリュームオブジェクトから幾何オブジェクトへの変換処理」であるといえます。マッピング処理の例としては、等値面生成処理や流線計算処理などがあります。

6.1.3 レンダリング

レンダリングは、ボリュームオブジェクトまたは幾何オブジェクトから画像データを生成し、ディスプレイに表示する処理です。つまり、レンダリング処理は、「ボリュームオブジェクトまたは幾何オブジェクトから画像データへの変換処理」であるといえます。幾何オブジェクトから画像データへの変換処理については、対応する標準的なレンダラーを利用することができます。一方、ボリュームオブジェクトを直接画像化するボリュームレンダリングにおいては、数値データに対応する色と不透明度を伝達関数から算出し、それらを適切な順序で計算することによって画素値を計算し、最終画像を生成する処理を独自に実装する必要があります。

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