Windows 11 22H2より、サクラエディタ起動時の挙動が変わった件

[hiroki-oogakiuchi]

問題内容

　サクラエディタの1回目の起動時はプロセスに常駐するのみで、画面は表示されない。その状態で2回目の起動をすると、画面が表示される。

再現手順

　スタート、タスクバー、エクスプローラーで右クリック、実行ファイルの直接実行、いずれでも再現する。

再現頻度

　Windows 11が22H2に上がってから、100％。

問題のカテゴリ

• プログラムの動作上の問題
  • 正式リリース版
  • ローカルビルド版

環境情報

• Windows 11 Pro 22H2
• サクラエディタ v2.4.1.2849 32bit (tag v2.4.1) (設定の「タスクトレイを使う」「タスクトレイの常駐」は、いずれも未使用)

自分で調査したこと

• 実行ファイルと同じフォルダーにsakura.exe.iniが存在する(つまり、デフォルト状態)と、問題が発生。消すと、1回目で画面が表示される。
• 2.4.1のソースをデバッグ実行すると、上記と同じ。ただし、ブレークポイントを置いて止めながらデバッグ実行すると再現しない。
• 最新のmasterのソースで、リリースビルドの実行ファイルを作って実行すると再現しない。

自分の推測

• Mutex周りの処理で22H2で変わった部分があり、タイミングによって、CControlProcessに行くかCNormalProcessに行くかの判定が、上手くいっていない。(これ以上、追いかけきれてないです)
• もしくは、ini周りの処理で22H2で変わった部分がある(？)。

要望

• 皆さんのWindows 11 22H2環境では、同じ問題が発生していますか？
• 最新ソースでは発生していないので、もし明示的に直してあるとしたら、その部分だけでも次期バージョンのリリースを急いだほうが良いと思います。

よろしくお願いします。

[TaikiBessho]

当方もWindows11 22H2 (OSビルド：22621.675)にしてから同じ問題が発生しています．

[k-takata]

関連してそうなのは #1385 でしょうか？

[hiroki-oogakiuchi]

#1385 を読みながら、いろいろ試してみました。

結論だけ言うと、2.4.1のソースから、

• CProcessFactory::StartControlProcess
• CProcessFactory::WaitForInitializedControlProcess

の2関数をmasterのソースに入れ替えると、22H2でも1回目で起動しました。

#1385 がmasterにマージされてから丸2年以上が経過していますが、この修正を含めて次期バージョンのリリース予定は無いのでしょうか？
関係者の皆さん、ご検討をお願いします。

[berryzplus]

hotfixリリースしますか？ @KENCHjp さん @m-tmatma さん

[m-tmatma]

@berryzplus @KENCHjp
ご無沙汰してます。

最近ウォッチしてないので状況よくわかってないのですが、

master が十分安定しているのであれば、 master からリリースすればいいと思います。
master からリリースするのが中途半端な状態であれば、 2.4.1 からの Hotfix リリース
するのがいいかと思います。

ただ前回リリースから 2年以上経過しているのでどうせなら master からのリリースのほうがいいとは思います。
(前回リリースは 2020年5月ですね。 https://github.com/sakura-editor/sakura/releases/tag/v2.4.1)

[berryzplus]

masterが安定しているか簡単に判断する方法は、現状のところ「存在しない」と思っています。

なのでいったん「hotfixリリースをするかどうか」だけのつもりです。

• する (明らかになった不都合だけ解消してみる)
• しない (全体的な安定性を確認できるまでリリースを見送る)

[m-tmatma]

@berryzplus
Hotfix リリースはしてもいいと思います。

master からのリリースはどういう基準でリリースしますか?
何か大きな機能追加をしたとき? あらかじめ決めた期間を過ぎてから?

何か基準を設けないといつまでたってもリリースできないかと思います。
今回リリースするいい機会なのでリリースしてしまっていいように思いました。

[berryzplus]

master からのリリースはどういう基準でリリースしますか?
何か大きな機能追加をしたとき? あらかじめ決めた期間を過ぎてから?

基準を作ろうとして頓挫した感じなので「基準は存在しない」です。

基準を作ろうとして頓挫した対応

• スモークテストを導入したい #1301
• SonarCloudにBugだと言われているものを対処したいなぁという話。 #1504

繰り返し自動実行できるスモークテストを整備すれば、最低限の動作保証ができます。
静的解析(SonarCloud)で「明らかにマズい」と言われる指摘を排除すれば、コードに対する安心感を得られます。

#1866 のような新機能をどう扱うかはまた課題になります。

[syuheimurata]

私も最近Windows11 22H2にアップデートしてから同様の問題が発生し、このページにたどり着きました。
現状常駐を行う事で回避していますが、ちょと使いにくいですね。

[berryzplus]

v2.4.1と同じ基準でリリースしたらいいんじゃない？

と言ってみます。

その方針なら @m-tmatma さんもオッケーみたいなので、
あとは「誰がやる？」だけになります。

[m-tmatma]

@berryzplus
リリースお願いできますか?

手順的には

1. release/v2.4.1 から release/v2.4.2 を作って push
2. 問題の不具合を修正する feature ブランチを作って release/v2.4.2 に対してPR送って merge
3. 最新の release/v2.4.2 から feature ブランチ作って、バージョン情報を更新するPR送って merge
4. v2.4.2 のタグを打つ。

ですかね?

リリース手順 wiki に残してくれてますね。
https://github.com/sakura-editor/sakura/wiki/%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%99%82%E3%81%AB%E3%82%84%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8

参考:
v2.4.1 のリリースのときの PR は #1316 ですね。

[k-takata]

あれっ、結局 v2.4.1 に今回の件の修正のみを入れたものをリリースすることになったのでしょうか。

v2.4.1と同じ基準でリリースしたらいいんじゃない？

リリース基準がない → いつでもリリース可能と解釈しました 😄

1. release/v2.4.1 から release/v2.4.2 を作って push

v2.4.1 と同じ手順でやるなら master から release/v2.4.2 を作ることになりますね。

参考:
v2.4.1 のリリースのときの PR は #1316 ですね。

より正確には #1310 でベータ版を作ってから #1316 で正式リリースとなっていますね。

[takke]

v2.4.1 と同じ手順でやるなら master から release/v2.4.2 を作ることになりますね。

私もこのイメージでした。

[m-tmatma]

Hotfix リリースという言葉があったので、2.4.1 をベースにするという意味で解釈してました。

私としては、master からリリースした方がいいと思います。

[berryzplus]

タグ release/v2.4.1 をブランチ release/v2.4.2 にpushして
現行 masterをマージするPR を #1872 で出してます。

個別の修正のPRが複数コミットで構成されていてマージしにくいことと
vs2022が入った環境では過去版のビルドが通らないことが理由ですが、
「v2.4.1と同じ基準」なので最新masterをリリースで問題ないと思ってます。

保留中のPRはいったん、リリース作業優先と思ってます。

[m-tmatma]

タグ release/v2.4.1 をブランチ release/v2.4.2 にpushして
現行 masterをマージするPR を #1872 で出してます。

「v2.4.1と同じ基準」なので最新masterをリリースで問題ないと思ってます。

申し訳ないです。
余計な作業させてしまいました。

master から release/v2.4.2 作ればよかったですね。

[berryzplus]

v2.4.2のリリース(#1870)が完了しました。