このリポジトリは2024年7月にサポートを終了します。 詳細は「freee 会計 Firebase SDK / freee-app-template-firebaseのメンテナンス終了について」をご覧ください。
このアプリは Firebase 上で動作する freee SDK を利用して、 freee アカウントの認証や freee API の呼び出しを行うサンプルアプリです。
このリポジトリをコピー・クローンして、独自の freee アプリ作成時のテンプレートとして利用することもできます。(このリポジトリはMITライセンスです。)
- ログイン(freee アカウントの認証)
- freee ログイン画面の表示
- freee アカウントの認証と認可
- コールバックで freee アカウントの情報を Firebase に保存
- ログイン後のホーム画面の表示
- ログアウト
- 事業所情報の取得
- SDK を利用して freee API の GET api/1/users/me を呼び出します
- 取引情報の登録
- SDK を利用して freee API の POST api/1/deals を呼び出します
- freee API の呼び出しに必要なアクセストークンとリフレッシュトークンの、暗号化と key rotation
Windows環境はサポートしておりません。
このアプリでは以下の Firebase のサービスを利用します。
- 静的ファイルを任意のドメインで配信する Firebase Hosting
- freee API を呼び出す Firebase Cloud Functions
- データの保存を行う Cloud FireStore
Firebase での Web アプリ作成については公式リファレンスもご参照ください。
リポジトリのルートディレクトリ
├ functions .. Firebase Cloud Functions にデプロイされるソースのルートディレクトリ
│ └ src .. Firebase Cloud Functions 用の主要なソースを置いているディレクトリ
│ ├ config .. 各種設定ファイルを置いているディレクトリ
│ │ ├ config.xxxx.json .. freee の SDK 用の設定ファイル
│ │ └ service-account.xxxx.json .. Firebase 用の設定ファイル
│ ├ freee_sdk .. freee の SDK のセットアップファイル置き場
│ ├ routes .. freee アカウントの認証を制御するファイル置き場
│ ├ services .. Firebase Cloud Functions に登録する API 用のソース置き場
│ └ index.tx .. Firebase Cloud Functions に登録する API 用のエンドポイントを定義するファイル
│
└ hosting .. Firebase Hosting にデプロイされるソースのルートディレクトリ
└ src .. Firebase Hosting 用の主要なソースを置いているディレクトリ
├ services .. Firebase Cloud Functions との接続用のソースを置いているディレクトリ
├ utils .. アプリを書く上で便利なプログラムを置いているディレクトリ
├ index.html .. アプリの画面ファイル
├ main.css .. アプリのCSSファイル
└ main.ts .. アプリの画面用のソースファイル
- git
- Node.js 10
- Google Chrome
- リポジトリをクローンする。
$ git clone https://github.com/freee/freee-app-template-firebase.git $ cd freee-app-template-firebase
- firebase-tools をインストールする。
npm install -g firebase-tools@7.16.2
- Firebase にログインする。(ブラウザで認証画面が表示されるので、承認してください。)
firebase login
- Firebase のコンソールで Firebase プロジェクトを作成する。( https://console.firebase.google.com/u/0/?hl=ja を参考にしながら Firebase プロジェクトを作成してください。)
- 作成した Firebase プロジェクトの詳細画面を開き、サイドバーから Authentication を選択し 始める をクリックして Authentication をアクティベートする。
- 同様にサイドバーから Firestore を選択し データベースの作成 をクリックして Firestore をアクティベートする。
- テストモードで開始するにチェックを入れてください。
- ロケーションは asia-northeast1 を選択してください。
- 同様にサイドバーから Storage を選択し Storage をアクティベートする。
- 作成したプロジェクトの [Project ID] を確認する。
firebase projects:list 出力例) ┌──────────────────────────────┬───────────────────────────────────┬──────────────────────┐ │ Project Display Name │ Project ID │ Resource Location ID │ ├──────────────────────────────┼───────────────────────────────────┼──────────────────────┤ │ template-firebase-local │ template-firebase-local │ asia-northeast1 │ ├──────────────────────────────┼───────────────────────────────────┼──────────────────────┤
- Firebase プロジェクトを紐付ける。
firebase use [Project ID] 実行例) firebase use template-firebase-local
- freee アプリストアで freee アプリを作成する。( こちらを参考にしながら freee アプリを作成してください。)
- コールバック URL は
http://localhost:5001/{{project-id}}/us-central1/api/auth/callback
にしてください。
- コールバック URL は
Firebase Cloud Functions はサーバーレスで実行できる関数で、ローカルで動かすこともできます。
ここでは、ローカルで Firebase Cloud Functions を動作させる手順を紹介します。
functions/.runtimeconfig.json
を設定する。{ "env": { "serviceaccountpath": "config/service-account.local.json", "mode": "local" }, "freee": { "client_id": "作成した freee アプリの client_id", "client_secret": "作成した freee アプリの client_secret" } }
- Firebase 用の設定ファイルを準備する。こちら を参考に JSON file をダウンロードし、
functions/src/config/service-account.local.json
というファイル名で保存してください。service-account.local.json
の中身の例{ "type": "service_account", "project_id": "sample-pjt-xxx", "private_key_id": "xxx", "private_key": "xxx", "client_email": "xxx", "client_id": "xxx", "auth_uri": "https://accounts.google.com/o/oauth2/auth", "token_uri": "https://oauth2.googleapis.com/token", "auth_provider_x509_cert_url": "https://www.googleapis.com/oauth2/v1/certs", "client_x509_cert_url": "xxx" }
- freee SDK 用の設定ファイルを準備する。
functions/src/config/config.local.json
に以下のファイルを準備してください。 [ウェブ API キー] は 以下の手順で確認してください。 Firebase のコンソールでプロジェクトの概要の右側にある歯車アイコンからプロジェクトの設定をクリックする。 全般タブ内にある ウェブ API キー の値を確認する。{ "freee": { "authHost": "http://localhost:5001/[Project ID]/us-central1/api/auth", "appHost": "http://localhost:5000", "homePath": "/select_company", "tokenHost": "https://accounts.secure.freee.co.jp", "apiHost": "https://api.freee.co.jp" }, "firebase": { "apiKey": "[ウェブ API キー]", "cryptoKeyBucket": "[Project ID].appspot.com" } }
Firebase Hosting は静的なファイル(HTML, JavaScript等)をデプロイして任意のドメインで公開できるホスティングサービスです。
このアプリでは Firebase Hosting から Firebase Cloud Functions を呼び出して、アプリを動作させています。
.env.development
を設定する。 hosting/.env.development に以下の設定を記載してください。# functions の URL CLOUD_FUNCTION_HOST=http://localhost:5001/[Project ID]/us-central1 # fucntionsのonCall呼び出しをローカルで動かす時に必要設定(CORSエラー対策) CLOUD_FUNCTION_LOCAL_HOST=http://localhost:5001 # hosting が接続する functions のリージョンを指定する HOSTING_REQUEST_FUNCTIONS_REGION=us-central1 # freee 会計のドメイン CFO_DOMAIN=https://secure.freee.co.jp
npm run setup
を実行する。npm start
を実行し、http://localhost:5000
(hosting のURL)にアクセスする。
- 本番環境用に改めて Firebase プロジェクトと freee アプリを作成してください。(開発環境のセットアップのStep 1を参考にしてください。)
- freee アプリのコールバック URL には、以下を設定してください。
https://asia-northeast1-[Project ID].cloudfunctions.net/api/auth/callback
- freee アプリのコールバック URL には、以下を設定してください。
- コマンドラインから本番環境用に作成したプロジェクトの利用するように切り替えます。
firebase use [Project ID]
開発環境用に設定した各種設定ファイルについても、 本番環境用のファイルを作成する必要があります。
functions/src/config/service-account.production.json
functions/src/config/config.production.json
functions/src/config/config.production.json
の設定例
{
"freee": {
"authHost": "https://asia-northeast1-[Project ID].cloudfunctions.net/api/auth",
"appHost": "https://[Project ID].web.app/home",
"homePath": "/select_company",
"tokenHost": "https://accounts.secure.freee.co.jp",
"apiHost": "https://api.freee.co.jp"
},
"firebase": {
"apiKey": "[ウェブ API キー]",
"cryptoKeyBucket": "[Project ID].appspot.com"
}
}
また本番環境で Firebase Cloud Functions を動作させるためには、.runtimeconfig.json
の内容を Firebase Cloud Functions に設定する必要があります。
以下を参考にコマンドラインから設定してください。(こちらも参考にしてください)
firebase functions:config:set env.mode=production env.region="asia-northeast1" freee.client_id=xxx freee.client_secret=xxx env.serviceaccountpath="config/service-account.production.json"
Firebase Hosting も同様に、本番環境用の設定ファイルを作成する必要があります。
hosting/.env.production
# functions の URL
CLOUD_FUNCTION_HOST=https://asia-northeast1-[Project ID].cloudfunctions.net
# hosting が接続する functions のリージョンを指定する
HOSTING_REQUEST_FUNCTIONS_REGION=asia-northeast1
# freee 会計のドメイン
CFO_DOMAIN=https://secure.freee.co.jp
Firebase Cloud Functions のデプロイに、 Cloud Build API を利用する必要があるので Cloud Build API を有効にします。
https://console.cloud.google.com/apis/library/cloudbuild.googleapis.com?project=[Project ID] を開き、有効にするをクリックしてください。
npm run deploy
を実行してください。
Q. Firebase の料金プランはどうしたら良いか?
A. 開発環境用の Firebase は無料の Spark プランで動作させることができます。本番環境用の Firebase は Blaze プランにする必要があります。